
自己紹介をお願いします。
Lコミュニケーションズで、サービスのUI(User Interface)をデザインするプロダクトデザイナーとして働いています。
LINEやWebサービスなど、幅広い分野で「ユーザーにとって心地よく使えるデザイン」を日々追求しています。
もともとは映像編集を行うポストプロダクションに在籍し、その後はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動していました。映像やデジタルの領域でさまざまな仕事を手がけるなかで、自然とUIデザイン──つまり、Webサイトやアプリの設計そのものに強い興味を持つようになりました。
Lコミュニケーションズを選んだ理由は、自分のつくったデザインが多くの人の目に触れ、日常の中で使われていく環境だからです。自分の仕事が「誰かの便利さや心地よさ」に変わっていく瞬間に、大きなやりがいを感じています。
現在は主に、新しく立ち上がるプロジェクトのUIデザインを担当。
サービスのグラフィックやレイアウトなどの外観を整えるだけでなく、ユーザーが迷わず使える情報設計を行い、体験全体をデザインする役割を担っています。
「ちょっと便利」「なんか気持ちいい」と感じてもらえるような、小さなサプライズと心地よさのあるデザインを届けること。
それが、私が大切にしている仕事のスタイルです。

これまでどのような仕事を担当してきましたか。
現在に至るまで、20以上のサービスのUI・ビジュアルデザインに携わってきました。
スマートフォンアプリのインターフェースから、キャンペーン用のランディングページ(LP)まで──ユーザーの目に触れるあらゆるクリエイティブの設計とデザインを担当しています。
もともとはグラフィックデザインが中心で、UIデザインの経験はほとんどありませんでした。
最初は小規模なキャンペーンサイトなど、機能の少ない案件から始まり、少しずつ複雑なUI構造を持つサービスのデザインへと領域を広げていきました。
初期の数年間は、特定ジャンルのサービスリニューアルを中心に担当。世界観の再設計から情報構成、ボタンの配置やサイズ、カラーなどのUI設計まで一貫して手がけ、企画チームと細かく検証を重ねながら進行しました。
この経験を通して、UIデザイン全体の流れを深く理解できるようになり、画面遷移や導線設計の重要性を強く意識するようになりました。
その後、チーム異動を経て、現在はより幅広い領域のデザインに携わっています。
特定のサービスに固定されるのではなく、単発のキャンペーンや新規サービスの立ち上げなど、そのときどきで内容が大きく変わる案件に携わるポジションです。
私は好奇心が強いタイプなので、この柔軟でスピード感のある環境は自分にとても合っていると感じています。
また、社外イベントで登壇したり、取材を受けたりする機会もあり、自分の取り組みを言語化して発信することで、これまでのデザインプロセスを客観的に振り返るきっかけにもなっています。
「感覚だけでつくる」のではなく、「言葉にできるデザイン」を意識することで、より強いアウトプットを目指しています。

いままでで一番印象に残っている、大変だったプロジェクトについて教えてください。
一番印象に残っている仕事を一つだけ選ぶのはとても難しいのですが、あえて絞るとすれば「大規模オンラインイベントのWebサイト制作」と「年末年始のキャンペーンデザイン」の2つです。
特にオンラインイベントのWebサイト制作では、初期の企画段階から参画しました。コロナ禍でオフライン開催が難しくなった時期に、Webサイトがそのままイベント会場になるという前例のない設計が求められたプロジェクトでした。
没入感のある演出を通じて「オンラインでも“体験”を届ける」ことが大きなテーマで、チームでの挑戦の連続だったことを今でも鮮明に覚えています。
制作は、ティザーサイトの段階では2名、本サイトでは4名体制で進行。私自身はコンセプト設計からデザイン・インタラクション演出まで幅広く関わりました。
特に意識したのは以下の3点です。
- アイデンティティ — 世界観を統一するコンセプト設計
- デザイン — 伝えたいメッセージをビジュアルで表現
- インタラクティブ体験 — Webならではの双方向性でユーザーを巻き込む
まず、世界観の構築では、初期段階から企画・開発・デザインの各チームと密にディスカッションを重ね、何度もデザイン案をブラッシュアップしました。サイト全体のビジュアルモチーフを一本の光のラインとして設定し、ロゴやアイコン、演出、ノベルティなどあらゆる接点に反映させることで、会場全体がひとつの“体験空間”になるような設計にしました。
次にデザイン面では、イベントの象徴となる配色と大胆なビジュアルを活かしつつ、ユーザーが迷わずコンテンツを見つけられるよう、UIとしての分かりやすさも重視しました。演出だけに寄らず、実用性とのバランスを取ることを徹底しています。
そして一番こだわったのがインタラクション。スクロールするたびに現れる演出や、セッションを探す過程そのものを“楽しめる”仕掛けを数多く盛り込みました。オンラインでも、リアル会場を歩き回るようなワクワク感を感じてもらえるよう設計しています。
何も決まっていない初期フェーズから企画・デザイン・実装を進めていく中で、正直に言えば苦労も多かったです。ですが、その分、チーム全員で“ゼロから何かを創り上げる”醍醐味を強く感じられたプロジェクトでもありました。
完成後は、ユーザーからもデザインへの高い評価をいただけましたし、デザイン賞の受賞にもつながった大きな節目の案件になりました。
演出・UI・企画──そのすべてにおいて、デザイナーとして一段階スキルを引き上げることができた、特別なプロジェクトです。
自分の成長を感じるポイントはどんなところですか。
入社当初と比べると、今ではどんな案件が来ても落ち着いて進められるようになりました。
特に、年末キャンペーンのデザインを経験したあたりから、自分の中で大きな成長を感じています。
デザイナーによって案件との向き合い方はさまざまです。
一つの案件を深く掘り下げたい人もいれば、私のように幅広くたくさんの案件に挑戦したいタイプもいます。
常に新しい案件に関わる分、最初は戸惑うことも多いですが、数を重ねるたびに自分の引き出しが増えていき、結果的に「どんな案件でも前向きに取り組める」力が自然と身についていきました。
また、入社してよかったと感じるのは、案件の幅の広さとチャレンジの多さです。
新しい領域に挑むときは、当然ながら学ばなければならないことも増えます。けれど、そのぶん経験値も積み重なり、視野が広がっていく感覚があるんです。
さらに、社内には経験豊富なデザイナーやエンジニア、プランナーなど、さまざまな専門性を持ったメンバーがいます。
未知の領域で壁にぶつかったときも、先輩たちのアドバイスや他部署との連携によって一歩ずつ乗り越えてこられました。こうした刺激のある環境は、自分のモチベーションを高める大きな原動力になっています。
チームには多国籍メンバーも多く、週に1度のデザインレポートでお互いの進捗やノウハウを共有しています。
海外チームからの最新のデザイントレンドやアプローチも吸収できるので、日本の中だけに閉じない、グローバルな視点でデザインを磨いていけるのも大きな魅力のひとつです。
そしてもう一つ、自分の成長を感じる大きな要素が「デザインの考え方そのものの変化」です。
今では、画面の見た目だけではなく「このデザインでユーザーに何をさせたいのか」を明確に描くことを常に意識しています。
たとえばキャンペーンのような華やかな案件であっても、ただ情報を減らすだけが“シンプル”ではありません。装飾を含め、必要な情報と体験を的確に整理し、ユーザーの行動を自然に導くことがデザイナーとしての大事な役割です。
こうした考え方が、日々の業務を通じて自分の中にしっかりと根付き、今では案件の大小を問わず、ブレない視点でデザインと向き合えるようになりました。

最後にメッセージを。
Lコミュニケーションズは、常に新しいことに挑戦できる環境だと感じています。
チャレンジの機会が多く、しかもそのスピード感が年々加速しているのを肌で実感しています。
新しい領域に挑みたい人、ユーザーにとって良いものをつくりたい人、変化を楽しめる人にとっては、とても相性のいい環境だと思います。
ワークスタイルの面でも柔軟性が高く、社会の変化に素早く対応できる組織であることも大きな魅力のひとつです。安定感がありながらも、新しいことにどんどんチャレンジできるこの環境は、特に新卒や若手デザイナーにとって、大きな成長のチャンスになるはずです。
また、Lコミュニケーションズは扱う領域が広く、自分の得意分野を見つけやすいのも特徴です。やりたいことをきちんと発信すれば、しっかりと耳を傾けてくれる文化があり、そうした環境がデザイナーのモチベーションを高く保ってくれています。
探求心があって、成長に前向きな人には、きっとたくさんのチャンスが待っている会社です。
